2026年度 4月から変わること<音声配信あり>
今日は、毎年4月1日に配信している、「4月から変わること」でお話させてください。
この冒頭の文章は毎年書いていることで、また同じことを言っていると思われるかもですが、節目に自戒したいことでもあるので、再掲させてください。
私たち現場の募集人は、新年度を意識することは少ないのかもしれません。ただ、お世話になっている保険会社の担当者様が変わったり、仲良かった保険会社の方が出世されたりするなどで、やはり「変化」を意識してしまう時期ではないでしょうか。
「変わる」とは物理的に環境が変わることを指すこともありますが、それだけではなく、「視点が(物の見方が)変わる」という部分もあって、こちらの考え方も大事にしたいです。例えば、新卒で入社された方が仕事がわかるようになる、できるようになるというのは、モノの視点が変わるという現象であり、これは成長ともいいますが、立派な「変化」です。「成長(わかる)とは変わる」ことです。一方で変わらないものもあります。それは、我々募集人が、「お客様に安心をお届けすること」だと思います。
昨日、金融庁から令和7年改正保険業法(1年以内施行)に係る「保険会社向けの総合的な監督指針」等の一部改正(案)について、パブリックコメントに対する金融庁の考え方が公表されています。皆様はご覧になられましたでしょうか。
▼金融庁:令和7年改正保険業法(1年以内施行)に係る「保険会社向けの総合的な監督指針」等の一部改正(案)に対するパブリックコメントの結果等の公表について▼
https://www.fsa.go.jp/news/r7/hoken/20260330-2/20260330-2.html
私もまだすべて読めていませんが、予定通り2026年6月1日より改正保険業法が施行されます。私たちがお客様に保障・補償をお届けすることの本質は変わらないと思いますが、その手法(行程)は大きく変わる予感です。皆様はこの2026年度、いかに活動していきますか?
2026年度からどう私たちの生活が変わるのか、そして、私たち保険業界もどう変わるのか、様々な思いを馳せながらお読みください。
4月から変わることです。どうぞ!
音声配信でお聞きになりたい方はこちら
【2026年度4月から変わること】
★法関連★
◆被扶養者の認定ルールの見直し(健康保険法)◆
→ここが最も注目されている部分かもしれません。メディアでもよく取り上げられています。いわゆる「社会保険料:130万円の壁の要件緩和」というものです。メディアでは、「年収130万円の壁について残業代を外す」という部分が切り取られているようにも思いますが、FPであれば、その内容はしっかり理解しておきたいです。
今回の「健康保険の被扶養者の認定ルールの見直し」とは、「いくら稼いだか」という結果ではなく、「いくら稼ぐ予定か」という契約を基準に扶養判定をするようになるというものです。これまでは、パートやアルバイトの方が実際に働いた結果として収入が増えると、「130万円を超えてしまうのではないか」と不安になり、年末に働く時間を減らす、いわゆる「働き控え」が起きていました。制度上は「今後の見込み収入」で判断する建て付けではあったものの、実務では過去や現在の収入が見られることが多く、結果として「超えたら外れるかもしれない」という心理が強く働いていました。
これが2026年4月からは変わります。具体的には労働契約書や労働条件通知書に書かれている内容をもとに、「今後1年間でいくら収入が見込まれるか」で判断します。たとえば契約上の年収見込みが130万円未満であれば、原則として扶養に入ることができます。そして、その後に繁忙期の残業などで一時的に収入が増え、結果として130万円を少し超えたとしても、それが社会通念上妥当な範囲であれば、すぐに扶養から外れるわけではないということです
つまり、「1円でも超えたら即アウト」という考え方をやわらげ、安心して働けるようにするのが今回の見直しの本質です。年末だけ仕事をセーブする必要がなくなり、結果として人手不足の解消にもつなげたい、という政策意図があります。ただ、最初から契約上の見込み年収が130万円を超えている場合は、これまでどおり扶養には入れませんし、副業や事業収入など給与以外の収入がある場合は、従来の方法で判断される点には注意が必要です。
◆離婚後の共同親権制度の導入(民法)◆
→離婚後の親権制度が見直され、共同親権が導入されます。これにより、子どもの養育に関する意思決定を両親が共同で行うことが可能になります。
◆自転車の交通違反に青切符が導入(道路交通法)◆
→主に自転車の交通違反に対する「青切符」制度の導入と、自動車が自転車を追い越す際の安全間隔の義務化、そして17歳6ヶ月からの免許受験可能化の3点が大きな変更点です。
★子育て・教育★
◆子ども・子育て支援金の徴収開始◆
→これが独身税と呼ばれているものです。新たな財源確保の仕組みとして、社会保険料に上乗せされる形で「子ども・子育て支援金」の徴収が始まります(実質負担は年間数千円〜2万円程度)。
▼こども家庭庁▼
◆高校授業料の無償化拡大◆
→高校授業料の無償化は、2025年度は、公立の授業料相当とされる年11万8800円(上限)を全員を対象に支給という形でした。その上で、私立生向けに加算支給しています。ただ、私立加算は年収約590万円未満の世帯が対象でした。2026年度は、この、私立加算の所得制限をなくします。
◆こども誰でも通園制度スタート◆
→全国の自治体で「こども誰でも通園制度」が始まります。親の就労状況に関係なく保育施設が利用できるようになります。保育所や幼稚園などが生後6か月~2歳の未就園児を、月10時間を上限に受け入れます。受け入れ施設のない自治体もあるようで、諸問題もありそうです。
★社会保障(年金・医療)★
◆公的年金支給額改定◆
→支給額は2025年度に比べて2.0%引き上げ。ただ、マクロ経済スライドも4年連続で発動されるため実際の改定率は、国民年金(基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%となります。以下に整理します。
・老齢基礎年金:847,296円(R7年度:831,700円)
・遺族基礎年金:847,296円(R7年度:831,700円)
・子の加算(2人目まで):243,800円(R7年度:239,300円)
・子の加算(3人目以降):81,300円(R7年度:79,800円)
※遺族年金の制度は、2028年4月から大きく変わります。
・障害基礎年金1級:1,059,125円(R7年度1,039,625円)
・障害基礎年金2級:847,300円(R7年度:831,700円)
・中高齢寡婦加算:623,800円(R7年度:623,800円)変わらず
・在職老齢年金における支給停止調整額:65万円(R7年度:51万円)
※在職老齢年金は、再度、FPナレッジで取り上げます。
◆国民年金保険料改定◆
→2026年度 国民年金保険料は17,920円(R7年度:17,510円)
◆企業型DCの「マッチング拠出」上限緩和◆
→企業型確定拠出年金(企業型DC)において、これまで「会社の拠出額」までしか個人で掛金を上乗せできませんでしたが、2026年4月以降は会社の拠出額に関わらず、法定上限(最大4万5000円)まで個人で拠出できるようになります。
★生活★
◆食料品の値上げ◆
→マヨネーズが約6~10%、日清食品が即席の袋麺、カップ麺、カップスープなどを5~11%値上げします。酒類の値上げです。サントリーがウイスキー、焼酎、輸入ワイン39銘柄を2%~20%値上げです。また、加熱式たばこ値上げとなります。これは、防衛増税によるもの。
★住宅ローン★
◆住宅ローンの基準金利引き上げ◆
→2026年4月より、多くの銀行で変動型住宅ローンの基準金利が0.25%引き上げられ、多くの大手・地銀で3.125%程度となる見込みです。
・auじぶん銀行:年3.141%(全期間引下げプラン変動金利(新規お借り入れ/お借り換え))基準金利
・PayPay銀行:年2.930%
★企業関連★
◆従業員の「非課税枠」が拡大◆
→物価高騰を反映し、従業員への各種手当の非課税枠が拡大されます。食事代補助が、これまで月額3500円だったものが、「月額7500円」へと40年ぶりに大幅引き上げとなります。マイカー通勤においても、会社が負担する駐車場代が「月5000円」まで非課税となります。
◆少額減価償却資産の特例が「40万円未満」◆
→中小企業や個人事業主にとって活躍の機会がある、「少額減価償却資産の特例」ですが、これが引き上げとなります。これまでの30万円未満から「40万円未満」に拡大されるため節税対策の幅が広がるといえますが、これも物価高の影響です…。
★保険関連★
◆第一生命グループ(第一生命ホールディングス)が社名変更◆
→「第一生命ホールディングス」から「株式会社第一ライフグループ」へ、グループ名を「Daiichi Lifeグループ」へ変更します。これに伴い、ネオファースト生命も第一ネオ生命保険株式会社に変更されます。商号変更に伴い、グループブランド名称が「Daiichi Life」に統一され、新しいロゴやブランド戦略が適用されます。個人的には第一生命は好きな保険会社ですから、応援したいです。
皆様、帳票変更は確実に!
◆マニュライフ生命:こだわり変額保険V2改定◆
→今回の改定では新たに2つの特別勘定を追加し、合計12個の特別勘定へ選択肢を拡大するとともに、既存の特定疾病保険料払込免除特約 A型(変額保険用)より特定疾病の対象範囲を広げた、特定疾病保険料払込免除特約B型が追加されます。
※再度、FPナレッジで取り上げます。
皆様、帳票変更は確実に!(2回目)
◆アクサ命:ユニットリンクシリーズ改定◆
→この改定は、3月23日から改定されておりますが、改めて。3月23日より「3大疾病保険料払込免除特約(25)」が発売されております。あわせて、拡充した「3大疾病保険料払込免除特約(25)」と同じ保障範囲にて一時金が支給される、「3大疾病一時金特約(25)」が発売されています。運用関係費も引き下げになっています。
皆様、帳票変更は確実に!(3回目)
◆T&Dフィナンシャル生命、「ハイブリッドあんしんライフ2プラス」を改定◆
→2026年4月より、「ハイブリッドあんしんライフ2」の特長はそのままに、新たに2種類のファンドを追加しラインナップが拡充されます。
※再度、FPナレッジで取り上げます。
★私(あなた)★
・and you!!
最後も、毎年好例のギャグということで! スペシャルサンクス的な(笑)。最近ギャグがまったくウケません。。新天地で新たに活動される方も、引き続きしっかりと活動される方も、新年度もよろしくお願い申し上げます。
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