なかなか売れないという「沼」からどうやって抜け出すか<音声配信あり>
今日は、若手募集人からのお悩み「なかなか売れないという『沼』からどうやって抜け出すか」というお話をしてみましょう。完全にコラムです。私が考えるところを、つらつらと書いてみます。
最初にお伝えしておきたいこととして、「売れる、売れない」という表現がいいかどうか、という点は、個人的に非常に悩みました。我々が取り扱うのは「保険」ですし、何か不測の事態のマネジメントをする商品ですから、売れるも、売れないも、担当者側というよりは、顧客の側面によるものもあると思うからです。ただ、今日は、皆様への「わかりやすさ」を求めて、「売れる、売れない」という表現にしております。ここは最初にご了承いただければと思います。
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今日は、私たち保険募集人人生において、誰しもが一度は考えたことがある、「なかなか売れないという『沼』からどうやって抜け出すか」というお話です。私が実際に教えている30歳の若手募集人でも、「アポがない…」「スケジュールが埋まらない」という感じで、不動産業者などに飛び込みをするものの、なかなか結果につながらないという悩みがあって、どうすれば「売れない沼」から抜け出すことができるんだろうと悩んでいます。
このお悩みについて、私なりに真剣に回答してみたいと思います。この手のお悩みを抱えている方(自分で言わなくても潜在的に感じている方)は多いと思っていますし、残念ながら「アポがある、なし」で解決する問題でもないと思っています。もっと根源的なものだと思っています。
では、以下に3つに整理してお話しします。
1<本当は心の底から「売れたい」と思っていない(から売れていない)>
→まず、この「マインド設定」の部分が大きいと感じます。今日のような、「なかなか売れない、どうやったら売れるようになるのか」という悩みをもっている方は多くは、基本的に、「心の底から売れたいと思っていない」というのが私の仮説であって、本当のところじゃないかと思っています。
実は、「売れない自分を肯定しているのだ」ということです。つまり、TOTとかCOT基準の方々を見ていても、忙しいそうだし、大変そうだしと、自分のフィルター(自分のものさし)で見ていて、その「像」が自分がなりたい像とかではないなどと、色々言うのですが、結局は、「売れていない自分」を肯定しているのだと感じます。
はっきり言っていいと思いますが、「保険が売れること(挙績があがること)」は正義です。コンプライアンス違反が論外というだけです。代理店様事に様々だと思いますが、挙績のランキングとか、ANPの数字などが張り出されることなどもあるでしょうが、ここからは目を背けるべきではないと(私は)考えています。「数字(挙績)とは、感謝の数」です。売れているとは、感謝されている数(人)が多いということなのです。
そうは言っても、「売れていない自分と肯定なんかしていない、心から売れたいと思っている。でも売れないんですが・・・」という方もおられるかもしれません。そういう方への「リトマス試験紙」のようなものがあります。それは、鏡を出して、その鏡に映る目の前の自分に向かって、
「本当に、売れたいと思っているのか?」→「俺は(私は)心の底から売れたいと思っている」「絶対売れたい」
という、自分への問いかけを鏡に10回するといいと思います。おそらく、本当に売れたいと思っている方は10回継続できると思いますが、そうでない方は途中で(恥ずかしくなって)やめると思います。こういうことを「アファーメーション」といいますが、(個人的にも気持ち悪いと思いますが)絶対やったほうがいいです。私は自分が、株式会社として独立しようと思ったときに、
「本当に、独立したいのか」「今の年収を捨ててまで独立したいのか」→「なんとしてもやりたい」「人生をかけてやりたい」
というのをやったことがあります。最後泣きそうになりますが、今振り返るとやってよかったと思いますし、実際に売れている方のお話をお聞きすると、こういう「アファーメーション」を若い時にやったという方は多いものです。
2<対価の先払いをすること>
→次です。基本売れていない人に共通することがあると思っています。それは「対価の先払いをしない」ということです。自分の身銭は一切切らずに売れたいと言っていないかと自分に問うてみてください。これは決して、身銭を切ったら売れるという話をしたいわけでもなく、それがダメだと言いたいわけではありません。ただ、ビジネスの基本とは、「先払い」であって、これに背いて事業をすること(成長させていくこと)はできないんです。会社を経営したことがある方は、必ず理解できると思います。
つまり、ビジネスの基本に通り、まずは対価の先払いをしてほしいということです。そうすると、「先払い」したので、覚悟が決まります。これは大きな成長加速になると思っています。
私はお金がないとき、服も靴も鞄も購入できませんでしたが、「本」だけは買い続けました。本は私の中では、情報の「仕入れ」であり、この仕入れだけは途切れてはいけないと思っていたからです。ほかには、会いたい人、話したい人がこの業界にいたら、新幹線代を払ってでも会いに行くということです。こうしたことが対価の先払いかどうかはひとそれぞれに感じることはあるかもですが、例えば、そういうことです。間違っても高額研修を受けたほうがいいとか、そういう意味ではないということを押さえ置きください。
3<「運」を呼び込むこと>
→最後です。売れるために絶対に必要なこと、それは「運」です。これはスピリチュアルな話ではありません。「運」というのは売れるためには必要不可欠な要素です。では、「どうすれば運を呼び込むことができるか」ということです。
基本的に、「ずっと家にいて、遅くまで寝ていて、アポにちょっと出かけて、あとは、夜飲みにいく・・・」とか、こういう生活をしていて、「運」が舞い込んでくることは、ありません。何もしていないのに、いきなり自分の携帯が鳴って、法人社長から「来月、年間1000万円くらい支払う保険に入りたいんだけど・・・」みたいなことは、断言していいと思いますが、100%ありません。
運の厳選とは、「活動量であり、行動」です。そして、運を呼び込める人は、活動している人、行動している人、もっというと、社会人としての「基本」をしっかり行っている人という意味です。挨拶をする、10時に出社する、MTGには遅れない、感謝を伝えるとかそういうことです。つまり、運を呼び込むには、まず社会人としての基本的活動から見直してみるということです。売れていなくても出社する、会議には時間どおり出席ししっかりと聞く、メモする。元気よく挨拶する。提出物の期限は守る。机を拭く、ごみ捨ては率先して行う。こういう基本的なこと、しっかりやってみてほしいと思います。
そんなことで何か変わるのかと思われるかもしれませんが、変わります。なぜかというと、周りの人は「見ている」からです。結局、「運がいいよね」とか、そういう言葉がありますが、それは活動したこと、行動した結果、それを見てくれていた、感じてくれていた方々の後ろ盾とか、声かけがあって、そういうのが「前向きさ」を生み、それが、お客様への応対にも現れる。結果いい成約につながる。人は、これを見て、「運がいい」とかそういう表現をしているだけだということです。
もちろん、これ以外にも(知識をつけるとか)あると思いますが、マインド部分ではこうしたかなと思いますし、上記はすぐできることばかりだと思います。
今日は、もはや、上記が雑談みたいなものでしたから、雑談はなしにしたいと思います。