「表現すること」を取り戻す<音声配信あり>
今日は、本当は「マニュライフ生命:こだわり変額V2(アライアンスバーンスタイン)の提案方法」という感じの内容で書こうとしていましたが、色々考えていると思考が止まらなくなり、アウトプットしたいと思うことが多々ありましたので急遽差し替えです(マニュライフ記事は今週書きますね(笑))。タイトルは、「表現することを取り戻す」です。私がどうしてこのタイトルで執筆するのか、今日の内容をお読みいただけますと理解できると思います。
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表現→競争、そして、競争から表現へ
「表現から競争」という言葉があります。子どもの頃って、「自分を表現することが大切だ」と教わってきましたような気がします。感じたことを言葉にする、考えたことを形にする、自分らしさを大切にするとかです。例えば、「言葉という道具を使いこなし、うまく説明できた」、「他人よりテストでいい点を取った」「上手に絵が描けた、工作ができた」「スポーツが上手くなった」もすべて自己表現です。成長するにつれて、この「表現」はいつしか見られる(他人の目にさらされる)ものとなり、比較の対象になっていきます。自分を表現しているつもりでしたが、「勝つか負けるか」という価値観が登場し、いつの間にか「競争というレース」に参加させられていく。特に、20歳代、30歳代では、これが「生きていく」ことのすべてに感じていくわけです。
私は現在47歳ですが、40歳後半にもなると周りの同僚で、「俺はこれでいいから」とか、「周りは関係ないから」「俺は俺でしっかりお客様を守るから他人は関係ない」という意見を持ち始める方に出くわします(経験がある方はわかると思いますし、まだ若年層の方はそういうものだとお考えください)。これは、この「競争」というものを客観的に捉えて、「自己を表現することに回帰した人たち」なんだろうと、私は思っています。つまり、何が言いたいかというと、私は人生というのは、「表現から競争」の世界で生き延び、「競争から表現を取り戻す」ものではないか考えています。例えば60歳でセカンドライフで悠々自適とは、「表現を取り戻していること」なんだろうと考えているのです。
「いきなり、何言ってんだ、コイツ」と思われた方も多いと思いますが、民間のニュースやメディアで取り上げられています、「プルデンシャル生命の不祥事案」です。すでに様々な批評や、胡散臭い(実態知れぬ)他者がいろいろ言っているのを見ていて、FPナレッジでは静観する予定でしたが、このFPナレッジの読者で、プルデンシャル生命のライフプランナーの方は数百名(結構な数)でお読みいただいており、内部できちんと活動されている方の大変さを思うと何か応援ができないかと思い、今日の話材で書くことを決めました。
今回のプルデンシャル生命の件を受けて、業界内・外では様々な意見や批判の声が上がっています。
その中で、私が強く違和感を覚えたのは、「同じ業界内」でありながら、自分は清廉潔白な立場にいるかのように振る舞い、不祥事を起こした他者を強く批判する姿勢と言葉です。確かに、法令違反や倫理に反する行為は批判されるべきです。ただ、私たちにおいても、「本当に自分は常に正しい行動を取れているのか」と省みる視点を欠いてはいけないと思うのです。大事なことは、本当にしっかり顧客に説明できているかと、改めて日々の業務を静かに点検し続ける、「律する姿勢」であって、他者を批判することではない。
当時、「ソニー・プル―デンシャル生命保険」の男性営業職員が、「今日から生命保険が変わる。ライフプランナーが変える」というキャッチコピーで生命保険と販売するというのは大きな変革だったと思います。事実、私に「生命保険のイロハ」を教えてくださり、書籍でも感銘を受けたものは、ソニーもしくは、プルデンシャルの諸先輩方でした。そうした方の地道な努力があって、今の私たちの募集活動があるはずなのに、先駆者への敬意なく今回の事象を(しかも、同業者が)心無い言葉で糾弾するのは間違っていると、声を大にして言いたい。
もう1つ、今回の事案で、私が感じたことがあります。それは、そもそも誰が悪かったのか、ではなく、私たちはどんな言葉を選ぶ業界なのか、つまり「言葉の品格」が問われていることです。私たち保険募集人は「言葉」を商品として取り扱う仕事と言っても過言ではないと思います。将来のリスクを言語化する、数字の意味を伝える、などです。このときの「言葉」とは、コミュニケーションの手段ではなく、信頼そのものです。
若い募集人、まだ業界歴が短い募集人の方々は、今回の件をどう語るかを必ずみています。だからこそ、業界文化の分岐点にもなるのだと思います。
私は、FPナレッジの活動を通じて、本気でこの業界をよくしようと思っています。私くらい本気で変えると言ってもいいじゃないですか(笑)。これを言って笑われてもいいと思っています。笑いたい人は笑えばいいし、批判する人はして下さって結構です。ですが、日本全国のどこか、顔も名前も知らない募集人が、このFPナレッジで勇気づけられて、今日も顧客に営業に笑顔でいけるなら、私はその方の味方になりたいです。
今回の件での、本質を考えました。日曜日中ずっと考えました。出した結論は、「表現を競争から取り戻す」という、今日のタイトルです。プルデンシャル生命だけでなく、保険業界が言ってきた、保険という可能性とか、「家族愛」とか、これは私が色々言うところではありませんが、これら「表現」を競争から取り戻すということです。
「勝つために語るのをやめて、確かめるために語る姿勢に戻す」ということです。何を確かめるか。それは、自分が何を大切にしているか、なぜその言葉を選んでいるか、敬意を払っているかなどではないでしょうか。
表現とは、競争することではなく、関係を作る行為です。47歳になってわかることは、「勝つこと」が価値観の中心で生きた、20代、30代であって、ここに違和感を感じるということは、それは、本来の自分の感覚に戻ったということではないかと思うのです。
私の好きな言葉があります。「信頼とは他者との約束をどれだけ守ったかで蓄積され、自信とは、自分との約束をどれだけ守ったかで培われる」というものです。プルデンシャルの内部で頑張っている皆様、大変だと思いますが、頑張ってください。陰ながら応援しています。
ちょっと、感情が入りすぎてまとまりないですが、以上です。
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