紹介したくなる人に共通するルール<音声配信あり>
今日のテーマは、「紹介したくなる人に共通するルール」というお話で、完全にコラムです。今日からお盆明けという方も多いと思いますから、簡単に聞ける内容にします。過去にも配信した内容ですが、個人的に音声にしておきたいと思いましたので、その内容です。
また、先週12日~15日に「お盆企画」として、「変額保険の提案ストーリー」と題して、全4回の配信をしています。非常に好評をいただいておりますが、この配信は期間限定とすることにしました(掲載・配信が止まります)。「変額保険の提案ストーリー」、ぜひ聞いてみたいという方がおられましたら、これを機に、有料登録いただけますと幸いです。
今回は、有料会員さま・無料会員さま両者お読みいただけます。
音声配信でお聞きになりたい方はこちら
(※音声配信再生プレイヤーの右端3点リーダークリックすると倍速で聴けます)
紹介は極めて「属人的」なものといえるのだが・・・
では、本題です。私たちの業界では、「紹介」というのは誰しもが考え、試行錯誤するものの、(全員ではないと思うが多くの方が)うまくいかないと思っている領域(一つのマーケティング)だと思います。
個人的には、紹介の領域はノウハウ(=専門的な知識や技術、手法や情報)というか、標準化された手法などは存在せず、属人的なものだと考えています。なぜそう思うかというと、今の保険業界が(大きくは保険営業手法も変わっていない中で)過去40年、50年続いている中で、もし、「これをすれば紹介が出るノウハウ」みたいな手法が存在していたら、それをやって、みんな大成功しているでしょうし、どこかの保険会社直販、代理店が紹介連鎖で、独り勝ちしているはずですが、そういう話は聞いたことがありません。
確かに、紹介だけで営業しているチームや、代理店が「ある」という話は聞くことがあります。ただ、それをよく聞いてみると、誰かスーパースターの「個の力」で推進している面があり、「標準的手法であり、だれでもできるノウハウとして、紹介のみで独り勝ちしている代理店(チーム)があるということは聞いたことがないという意味です。つまり、紹介というのは、極めて「属人的(特定の人のスキルや知識、個性に依存する状態)」が強いと思っています。
ただ、私たちの業界には、「紹介だけで営業している」と言う方がおられるというのも、『事実』であり、ここから目を背けてはいけないと思う。では、この紹介が出ると出ないの「差」は何なのでしょうか。今日は、「紹介したくなる人に共通するルール」というテーマで、どうすれば紹介をいただけるか(=つまり、自分自身がどういう人間になる必要があるか)というお話です。
ゴールデンルールとシルバールール
皆様は、「ゴールデンルールとシルバールール」をご存じでしょうか。これは保険業界に限ったことではありませんが、消費者が購入を決めるベースとなる要素が3つあります。これが大前提です。この3つとは以下です。
・会社/ブランド(会社として信頼できるかどうか)
・商品(当然に、商品優位性はあるか)
・担当者(担当者の力量は問題ないか)
この三大要素を理解し、説明(アピール)ができることです。これは(保険に限らずですが)マーケティングの基本ですから、紹介をいただくためのベースのルールです。そのうえで「紹介したくなる人に共通する一定の法則(ルール)」があります。それが、「ゴールデンルールとシルバールール」です。顧客が紹介したくなる人というのは、この2つのうち、どちらもできているということです。
ゴールデンルールとは、
「自分がしてほしいことを、相手にもする」ことができる人
シルバールールとは、
「自分がしてほしくないことは、相手にもしない」ことができる人
です。もちろん紹介獲得には両者できていることが大事なのですが、実は、ゴールデンルールよりもシルバールールのほうが重要といわれていて、非常に納得の理論だと思います。
私たちの業界では、実は「ゴールデンルール」を意識して、これをやろうとしている方が多いと思います。「自分がしてほしいことを相手にもする」です。例えばですが、菓子折りをお持ちする、今の季節だと『残暑見舞い』とかもこれに該当するかと思います。また、積極的に今の社会保障制度、経済・マーケット情報などをレター・メール・LINEするもこれでしょう。「人の役に立つ」という視点で、プラスアルファ―の行動ができる方という意味です。
ただ、紹介で有力になるとされるのが「シルバールール」であり、「自分がしてほしくないことは、相手にもしない」ということ。これ、気づかないうちに、やってしまっていることがあるなと感じます。例えば、興味がないのに長々と営業をしてしまう、夜中にLINEする、お休みのときに連絡されるなどですが、こちらは枚挙にいとまがないですね(笑)。無視されるも、このシルバールールの領域です。
例えば数年前の、既契約者を考えてみましょう。「誰しも無視されたくないはず」ですが、既契約フォローをおろそかにするとは、無視していることに映る場合があります。知らず知らず「シルバールール(自分がしてほしくないことを相手にもしない)を守れていないのです。
紹介がほしい人間であることを伝える
このシルバールールがきちんとできていないと、そもそも紹介できる相手ではないということでしょう。これら(三大要素+ゴールデンルール・シルバールール)の前提があり、この上(上位層)にあるのが「紹介(追加)に必要な3つの要素」とされ、それが、
・スキル(プロセス・知識)
・コミュニケーション(接触頻度)
・伝える(紹介をほしい人であることを伝える)
です。スキルは重要ですよね。商品知識、税金、社会保障制度、マーケット情報などをいち早く取り込み発信できること。コミュニケーションは接触頻度と理解できます(ここがアフターフォローであり、この部分が紹介には不可欠だと感じます)。そして、「紹介してもらえると嬉しい人間である」と伝えることです。
最後の部分、間違えないようにしたいところは、「紹介依頼をするのではなく、紹介がほしい人間であることを伝える」ということ。
また、上記、「スキル・コミュニケーション・伝える」を具体的にどういう人になるかを明確にすると、以下のように整理できます。
・スキル(プロセス・知識)→「頼れる人」
・コミュニケーション(接触頻度)→「いい人」
・伝える(紹介をほしい人であることを伝える)→「応援したい人」
なお、今日のお話は、「結果につながる既契約マーケティング(株式会社カスタマーリンクス高尾益臣会長)」で論じられている内容であり、興味があるかたはこちらもお読みいただくといいかと思います。非常に良書です。
今日は以上です。
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